ベルンカステルの抑揚とは?
EP6の終盤でフェザリーヌがベルンカステルに次のゲームのプレイヤーになるように依頼します。
その際のベルンの回答がこちら
「朗読者は私よ…? ………私、愛がないから、色々と、おかしな解釈をしてしまうかもしれない。……でも、どう読むか、どう抑揚をつけるかは、朗読者の自由よ。」
この発言の後にEP7があるわけです。
これよりEP7には「おかしな解釈」やベルン独自の「抑揚」がつけられていると考えられます。
では、この「抑揚」とはなんでしょうか?
通常の朗読であれば抑揚と言えば声の大小やスピードなどを指すのでしょう。
ですがうみねこの場合はどうなるでしょう。
この場合「抑揚」とは「情報量」ではないでしょうか。
朗読で重要なシーンを読む場合、通常声は大きくなります。
だとするとベルンが重要とするシーンは詳細に描かれ、尺も長く取られるでしょう。
詳細に描かれたシーンはプレイヤーにも感情移入しやすく重要な場面としてとらえられるはずです。
ところが、ベルンは「おかしな解釈」をつけるかもしれないと予め宣言をしています。
この点に注意しておかないと、余計な印象を植えつけられたり、本当に重要な情報を見逃してしまうおそれがあります。
では、抑揚に気を付けるとは具体的にどうすればいいのでしょうか。
考えられる方法の一つとして「起きた出来事を時間軸に箇条書きする」ことを挙げます。
箇条書きにすることで余計な描写を省き、出来事の重要性を等量でとらえることができるはずです。
例えば箇条書きにした項目からいくつかピックアップします。
・ヤスはミステリ小説を愛読していた
・ヤスと戦人はミステリをきっかけに親交を深めた
ミステリつながりで抜き出しました。
これらは話の大きな流れの中で小さなエピソードですが、
ベアトリーチェが(ミステリとは言いませんが)謎解きを戦人に持ち掛けていることを考えればベアトの目的もミステリ関連なのではないかと考えることもできるのです。
そうであればベアトのゲーム盤が解けるように作られていることにも理解できます。
また、逆に言えばEP7で大きく取り上げられていることは実は重要性が低いことも考えられるのですが、
ここら辺はプレイヤー各自がどのような説を考えているかで変わってくるので割愛します。
EP7が「おかしな解釈」を元に「抑揚」をつけられていることが宣言されている以上、EP7、特にベルンの用意した駒であるクレルの告白のシーンは注意して読まなければならないでしょう。