Confession of golden witch について
お恥ずかしながらConfession of golden witchのカケラがマンガ版で追加されたものだと今頃になって気づきました。
マンガ版EP8の6巻にあたる部分ですね。
今回はこれについての考察です。
このカケラは図書館で縁寿が見つけたものです。
保管されていたのはヱリカ曰く「ベアトリーチェのボトルメールと偽書の棚」とのこと。
タイトルはconfまで読めていたのでConfessionのカケラと考えて話を進めます。
このカケラを縁寿は手にしました。
中身を縁寿が見たかどうかは不明です。
ヱリカに話しかけられて見ていないとするのが自然でしょうか。
この後の物語で八城幾子がこのConfessionのボトルメールを手に入れています。
縁寿が瓶からカケラを出したために幾子が読めるようになったメタファーと考えると面白いかもしれません。
そして今回のポイントですが、この時点では幾子はまだ自分のボトルメールを書いていません。
つまり、幾子がボトルメールを書く際にこのカケラを参考にしている可能性があると言うことです。
このボトルメールについて幾子は
もしかすると近場に手の込んだ偽書作家がいるのかもしれません
はたまたこれは本物の犯人のメッセージボトルやも!
と語っています。
つまり判断つきかねている状態ですね。
縁寿がこのカケラを取り出した棚は「ベアトリーチェのボトルメールと偽書の棚」とのこと。
また、EP7で作者がわからないカケラも存在することが提示されていますね。
つまりこのカケラは本物の可能性も偽物の可能性もあります。
もしも幾子がこのconfessionのカケラを本物のボトルメールと判断していたらEP3以降のボトルメールはconfessionを前提として書かれるでしょう。
しかし、偽書と判断している可能性もあります。
(Confessionの)ボトルメールが本物で幾子も本物と判断した場合
ボトルメールが偽書で幾子は本物と判断した場合
ボトルメールが本物で幾子は偽書と判断した場合
ボトルメールが偽書で幾子も偽書と判断した場合
4通りの可能性がある訳ですね。
そして、この4通りの可能性からプレイヤーは選択しなければなりません。
confessionを信じてもいいでしょう。
しかし、confessionには否定されるべき要素も色々みられます。
EP8冒頭でベアトと縁寿のボトルメールについてのやり取りがありました。
ベアトはボトルメールをゲーム作成時の副産物と言いました。
縁寿はボトルメールを犯行計画書だと言いました。
二人の主張のどちらを信じるか。
Confessionは本物か偽書か。
幾子はボトルメールをどう判断したのか。
プレイヤーは自ら選択し、自由に考察することが許される構造になっていることがわかります。
私自身の選択は、以前からの主張通り
confessionのボトルメールは偽書と考えます。
その結果、うみねこのなく頃にと言う物語の結末へとつながります。
では、本来の安田紗代が書いたボトルメールはどうなるのでしょう。
物語の結末とは違う結末を持つボトルメール。
それがベアトのゲームの中に隠された第三の物語なのではないかと思うのです。