Here is a witch's heart

07th Expantion様の「なく頃に」シリーズの考察を行っています。たまにブラウザゲーム「政剣マニフェスティア」についても言及するかもしれません。

なぜ金蔵は真里亞を嫌うのか?

うみねこのなく頃にEP1発売前に公式HPで作品紹介が公開されました。

その時点で私のうみねこ考察がスタートしました。

 

作品紹介中の人物紹介でキャラクターの解説があったのですが、ここに疑問点が発生しました。

その部分を引用します。

 

真里亞の紹介からです。

その趣味から、同じオカルト趣味を持つ当主金蔵との仲が良好に思われていますが、金蔵には嫌われているようで、両者が同じ分野の仲間として語り合うということはありません。

 初めて見た時にここに疑問点を持ちました。

 

なぜ、金蔵は真里亞を嫌うのか?

 

金蔵の紹介も引用します。

特に、自分が蓄えた莫大な財産を息子たちが狙っていると疑っており、同居する息子夫婦や孫にすら心を許さず、自分の書斎にほとんど引き篭もっています。
 昔から大の西洋被れで、息子や孫たちに洋風の名前や趣味を強いてきました。その延長なのか、黒魔術などのオカルト趣味に傾倒していると言われ、書斎に引き篭もり続け、怪しげな研究や実験を繰り返しているようです。その為、書斎からは酷い異臭がいつも漏れ出し、家人の眉をひそめさせています。

 

ここだけを見ると幼い真里亞は自分の財宝を狙う心配がなく、また、自身の趣味にも理解と興味を得られるはず。

好かれないにしても嫌われる理由がないはずです。

 

 なぜ、金蔵は真里亞を嫌うのか?

 

この疑問に対する答えは発売前や発売当初ではわかりえませんでしたが、EP7,8あたりになると開示された情報より理解できるようになりました。

 

答えは

「金蔵のベアトリーチェと真里亞のベアトリーチェが違うものだから」

 

六軒島においてベアトリーチェが指し示す存在は複数あります。

 

まず一つ目が「金蔵の恋人 ベアトリーチェ

金蔵に愛と黄金を与えた実在の人物。

 

二つ目が「六軒島の怪奇現象 ベアトリーチェ

六軒島で時折起こる説明のつかない現象に「黄金の魔女 ベアトリーチェ」のイメージがついたもの。

 

三つ目が「魔女 ベアトリーチェ

真里亞が信じている魔女の存在。

二つ目のベアトリーチェと同じかもしれませんが、ここでは考察を深めません。

 

さて、金蔵から見れば「ベアトリーチェ」と言えば「実在の最愛の人物」なのに対し、真里亞の「ベアトリーチェ」は「空想の産物」。

最愛の人をおとぎ話のように話されてはおもしろくありませんね。

 

また、金蔵にとって黒魔術とは恋人である人間ベアトリーチェに再び出会うための「手段」なのに対し、真里亞の黒魔術はそれを知ること、行うことが「目的」なわけです。

やはり話がかみ合わないでしょう。

2018.7.22:青地は追記です。

 

金蔵と真里亞は一見趣味が合いそうに見えますが、実際は二人別々のことを見ている訳で、気難しい金蔵からすれば真里亞は不愉快な存在になるでしょう。