Here is a witch's heart

07th Expantion様の「なく頃に」シリーズの考察を行っています。たまにブラウザゲーム「政剣マニフェスティア」についても言及するかもしれません。

死体行動説検証 EP5

前に検証したEP1では夏妃に犯人役をやってもらいました。
loosedogtom.hatenablog.com

そのおわびと言う訳ではありませんが、EP5でかけられた夏妃への冤罪を晴らしたいと思います。


・犯人と動機
 EP5は動機に関してはあからさまですね。
 19男に関しての夏妃への復讐です。
 犯人の目的は「プライドの高い夏妃に冤罪を被せて屈辱と恐怖を味合わせること」です。


 では、誰が犯人かとなると、動機から犯人は絞られます。
 19男当事者である紗音とその事件を知る源治、南条、熊沢のうちの誰かです。
 今回は「源治」に犯人役をやってもらいましょう。


 源治は紗音から父のように慕われていました。逆に彼も紗音を娘のように思っていても不思議ではありません。
さいころから面倒をみていたのですから。
紗音は碑文を解き、金蔵の地位と金塊を手に入れるチャンスを得ましたが、自分の当時の地位に満足し、現状維持を望みました。
本人は本当に満足だったのかもしれませんが、源治にとっては本来得られるお金と地位を手に入れて幸せになって欲しかった。
そうならなくなってしまった原因である夏妃を逆恨みしてもおかしくはありません。
また、源治は19男からの電話を夏妃に取り次いだりしていますので、物語序盤では19男にとって都合のいいタイミングで夏妃にコンタクトを取ることができます。
 冷静な状態で回りに相談されるのが今回一番困ることですので、このイニシアティブは有効でしょう。


・第一の晩以前
 金蔵が亡くなり夏妃と蔵臼は苦しい立場へ追い詰められます。
 そこへ現れアドバイスやサポートしてくれるのがベアトや金蔵です。
 これらは何者か。
 ………まあ、残念ながらここでの金蔵たちはベルン達がいうように夏妃の想像だと思われます。


・食堂のノックと手紙
 戦人とヱリカが碑文を解き、食堂で親族たちが一悶着起こしていた時、食堂の扉をノックする音と誰が置いたかわからない手紙が届きます。
 このノックと手紙の主は誰でしょう。
 解説するまでもないですね。赤字で屋敷内外の人物はほとんど否定されてしまっています。
 あとに残るは「金蔵」です。 
 戦人も碑文解読の際に金蔵を目撃しています。金蔵は結構悠長に島内をブラブラしているのかもしれません。
 手紙の内容も、差出人こそはベアトリーチェとなっていますが、内容は碑文を解いた戦人を祝福するものでした。
 死んだことになっている金蔵なりの祝福でしょう。


・第一の晩(ゲストハウス)
 先ほどのノックのようにゲストハウスでの第一の晩も疑える人間がいなくなるほど赤字が出ています。
 が、死体行動説なら「楼座」をあらかじめ殺しておけば楼座がゲストハウスに戻った以降からヱリカが聞き耳を立てる前までならいつでも犯行が可能になります。
 なんなら楼座以外も予め殺しておけば余計な音がたたないのでいいですね。
 魔方陣も道具さえあれば真里亞が描くことができるでしょう。
金蔵のようにうまく描くことはできなかったようですが。
残念ながらこの魔方陣を描く目的がわかりません。夏妃を脅かすためでしょうか?


・第一の晩(その他)
 普通に「源治」が蔵臼を拉致、殺害して終わりです。
 夏妃に声を聴かせてから殺害でしょうか。
 その後源治は自殺して自らの死体が動くようにします。
 冤罪をかぶせるなら真犯人はそうそうに死んでいた方がいいですから。


 その後、死体は隠れるように消えてしまいます。
 これは普通に歩けばOK。
 「各人死後、遺体は一切、移動されていない!」の赤字がありますが、
移動はされていません。
自分の足で歩いていったのですから。
他にも別解があり、歩くことすらなしで死体を消す方法もありますが、別EPで解説します。


 それよりも死体を消した動機ですね。
 私が考えられるのはまず死体を全部消すことによって死体が動いていることを隠すこと
この後も源治は暗躍して夏妃を苦しめます。
その際に誰かが源治の死体の様子を見に行って源治の死体がなくなっているのを発見したら源治の計画は破綻してしまいます。
その前に全ての死体を消すことによって、源治の死体が当初の場所になくても不自然でなくしてしまうのです。
 それともう一つ。こちらは私の感情的な考えですが、夏妃に朱志香の死体を見せたくなかったというのもあるのではないでしょうか。
 夏妃が朱志香の死体を見たら当然悲しむでしょう。慟哭するでしょう。
それを見た他の人間が「夏妃はやってないのでは」と考えるのではないでしょうか。
あくまでも夏妃には罪をかぶってもらい人殺しとしてその後を生かせたい。
そのためには周りの人間から「やってないのでは」と思われてはいけないのです。


・19男の電話
 いやー、19男はなんで夏妃の好きな季節が「秋」だとわかったんですかねー。
 と言うすっとぼけはおいておいて、なぜ、19男がわざわざこんなことをしたのか?
 考えられる一つ目は夏妃を不安がらせるため。とことん嫌がらせをしています。
 考えられる二つ目は夏妃の心理状態を計るためではないかと考えます。
 トリック自体は単純です。夏妃も冷静であれば簡単に見抜けたはず。
 ですが、そんな簡単なことにも気づかず動揺してしまう。これはかなり心理的にまいっている。
 そう判断した19男は計画を次の段階に移したのではないでしょうか。
 もし見つかっても「カアサンはかしこいね」などと適当にはぐらかすだけですからローリスクハイリターンです。


・第二の晩
 こちらも秀吉を別の場所で殺し、夏妃がいる部屋へ差し向けるだけです。
 一人芝居でどったんばったんやって、後は夏妃が秀吉を殺したように見せるのみ。


・選択時メッセージ:「難易度はやさしめ」とは?
赤字関係などでうみねこのなく頃にwiki様を参照させていただいています。
そこによるとEP5の選択メッセージに「難易度はやさしめ」とあるのですね。
確かに死体行動説を採用すると難易度は他のEPに比べやさしい…と言うよりも見たままのシンプルに感じました。