Here is a witch's heart

07th Expantion様の「なく頃に」シリーズの考察を行っています。たまにブラウザゲーム「政剣マニフェスティア」についても言及するかもしれません。

なぜ理音は殺されたのか

twitterの投稿より

なぜ理音は殺されたんだろう。
安田紗代はいないし、予め従妹兄弟と言う立場なんだから恋愛絡みもない。
そう言ったものがなくても惨劇は起こると提示されてしまったのだ。
「右代宮家への復讐」「恋が破れたため」以外の惨劇が起こる動機をつけるべきでは?


なくなったものはそれだけではない。


まず、碑文がなくなる。
これにより、理音や源治達以外には黄金の郷へ行く方法はなくなる。
爆薬の起動が限られた人間以外そうそうできなくなる。


また、10億の入ったカードもなくなる。
これにより、簡単に引き出せる現金がなくなる。
黄金があるとしても鷲の紋章が刻印されたインゴットを換金できるのは蔵臼だ。
すぐに換金できるわけではないし、大量に換金すれば出所を探られる。


マスケット銃もなくなる。
理音のいる世界では金蔵はまだ生きている。
つまり、銃は常識的に考えれば所有者の管理下にあるはずだ。


例えば理音の死がEP7のベルンが縁寿と理音に見せたように金銭トラブルだったとしよう。
そこではどのようにして惨劇に発展しただろうか。

右代宮家の 親族達が碑文を解き黄金の郷へ行く。
そこで、ベアトリーチェと黄金と爆破装置の存在を知る。
マスケット銃をそれぞれが手に取り、絵羽が暴発事故を起こす。
それを機に10億でよしとした霧江が殺害を始める。
ざっとまとめるとこんな感じで惨劇の幕が上がったはずだ。


理音のいる世界では、碑文も黄金も起爆装置もマスケット銃も10億のカードもなくなる。
EP7の劇場同様に金銭トラブルから惨劇が起こる可能性は否定しない。
が、起きるか起きないかで言えば上記の流れはまず起きないのではないか。
必要なものがなくなりすぎている。
そもそも金蔵がいる時点で親族には話し合いの余地があるのだ。


理音の欠片は奇跡の魔女ベルンカステルがさんざん探してようやく1つだけ見つけた欠片だ。
その欠片で理音が死んでいたのなら、それは必然と考えた方がいい。
たまたま見つけた欠片でたまたまレアなケースで理音が死んだという考え方もあるかもしれないが、それは思考停止ではなかろうか。


ここで私が提示できる解決策はやはり「創作説」。
ボトルメールは戦人のために作られたミステリであるという説だ。
ミステリである以上死体が出ることが必須であることはヴァンダインの20か条を持ち出すまでもないだろう。
ミステリであればレアケースだとしても殺人は必ず起こる。


ボトルメールがミステリであれば、戦人への「戦人(読者)がいるため惨劇が起こる」にもかかってくる。
また、「この物語にハッピーエンドは与えない」もそうだ。
死者が必須の物語にはハッピーエンドはありえないのだ。


ミステリだとすると作者は誰かと言う話になる。
ベルンとラムダは違うと否定した。
アウアウは観劇して「鍵を手にした」と言った。
ベアトはかけない。戦人もかかない。


私の予想では山羊(考察者)のものではないかと思う。
六軒島の惨劇を考察する有象無象の予想を欠片として持ってきたものだ。
それであれば「考察者の物語」としては嘘はないから赤字で「全て真実」とベルンが言うこともできる。


ただし、「物語」としては「真実」でも六軒島で実際に起きたこととは食い違うところが多々あるだろう。
あくまでもボトルメールの亜種としてみるべきだろう。