Here is a witch's heart

07th Expantion様の「なく頃に」シリーズの考察を行っています。たまにブラウザゲーム「政剣マニフェスティア」についても言及するかもしれません。

黄金の真実とは何か

twtterに投稿したものに加筆・修正を加えたものです。


EP5から出てきた「黄金の真実」ですが、これが何かという話。


EP5の金蔵の死体について戦人とヱリカ達がドンパチするんですが、ドラノールが急に「赤字での返答を禁ず」とか言い出してきます。
始めは「何言ってんのこの子」ってなったんだけど、今読み直すとドラノールはエビデンスを示せって言ってるんですね。


製造業で言うと ドラノール監査役が金蔵の死体製造課の戦人課長に
「この金蔵の死体にはあなたの出荷許可印が押されていマスガ、あなたは何を見てこの死体は合格だと判断したのデスカ?」
と言ってる訳です。


例え話が逆にわかりにくくなってしまいましたが、ヱリカがガムテープを使うことで扉の出入りに関して
赤字を使えたように、戦人にも具体的な根拠を示せとドラノールは言ってる訳です。


ドラノールは当然ガムテープのような具体的な根拠を回答として期待していたはずなんだけど、
それに対して戦人は「赤字じゃなきゃいいんだろ?なら金文字」と答えてしまった。
でも、その答えにドラノールはもちろんラムダすらも納得しているんですよね。



それを元に考えると、さっきのわかりにくい例えをもう一回使うと、
戦人課長は
「それについては製造工程上の企業秘密に触れますのでお答えできませんが、
確かに保障できます」
と答えたってことになるのではないかなと。
つまり、金文字とは「その場のルールから導き出される自明」なのではないかと推測します。


証明に「ルール」を使用しているため、明かすことはできない。
なぜなら、明かしちゃったら答えになるから。
魔女のステイルメイトと同じようなものです。
だからドラノールは引き下がったし、金文字を使うことによってラムダは「ルール」を理解したと認めた。
こう考えるとすっきりするのです。


各考察サイトを回ってみると、金文字は「その場全員の同意」とか「口裏合わせ」って説明されていることが多いみたいです。
おそらく、これは雛ベアトがカップから花びらを出したことから出てきているものだと思うんですが、
これについてはだいたい賛成。
これはこのシーンのルールが「魔法」を認めるものだから。
このシーンのベアト二人の関係はマリアージュソルシエールに似たような物だと思うんですが、
そのマリアージュソルシエールで魔法を否定した縁寿は追放されてしまっているんですね。
ルールを破ったから。


じゃあ、戦人の金文字は?と視点をむけると、こちらは「同意」や「口裏合わせ」ってのはちょっと考えにくい。
なぜなら、金蔵の死体と絶対認めないヱリカがいるから。
ベルンだって認めないし、盤上の駒である親族だって夏妃疑ってたから心の底から金蔵の死体とは思えるだろうか?
当の本人の夏妃だって何年も前に金蔵が死んでいるのを見ている訳だし。
どう考えても同意が取れてるシーンじゃない。
だから、このシーンは別のルールが働いていることになる。


自説の「死体行動説」なら
「戦人が金蔵を目撃している」(劇中の描写)
「金蔵は死亡している」(赤字)
「金蔵は誰も見間違えない」(赤字)
「六軒島では死体が動くことができるようになっている」(ルール)
これで戦人が金蔵の死体を目視しているため保証が可能になる。
このルールを使用した保証を戦人が行ったので、ラムダも戦人をルールを理解したと認めた訳です。


そもそも第一の晩が起こる前から「金蔵を見た」なんて伏線を戦人が張れるはずないんです。
夏妃を助けて自分を犯人にするために後付けで利用したのであって。
あの話の流れで戦人の主張どおり戦人が19男だって思いますか?
戦人が19男だったら金蔵脱出とかで夏妃をかばう必要ないのですが。


戦人が金蔵を見ているんだから、その後の食堂のノックと手紙も金蔵とすることができる。
でも金蔵はすでに赤字で死んでいる。
じゃあ、金蔵の死体が動いているんだ。と言う考えは考え方としてはおかしくないはず。
あとは六軒島で死体が動くことができると言う証拠を見つければいい。


六軒島で死体が動くのは、「悪食島の悪霊の話の考察」、「金蔵の行動原理」と「金蔵の実際の行動」から可能性を導きだすことが可能です。
現実問題できないでしょ?って言う疑問もこれはフィクション中のしかも作中作ですよって言う「創作説」で解決できます。
私はこの「死体行動説」と「創作説」が正解だと思っています。


もっともEP5のヱリカと戦人のバトルのように並び立つ説がある以上これが唯一解だと言うつもりはありません。
だから今「人格説」とかの検証を平行して行っています。
できれば人と話しながら検証できればもっと考察も進むんだけどなぁ。