confessionのカケラへの違和感
EP8冒頭では縁寿のためにクイズ大会が開かれます。
譲治と朱志香のクイズでは事後確率変動を通して縁寿にメッセージが送られます。
その内容から「悪意ある情報で大事なものを見失わないでね」と私は読んだのですがいかがでしょうか。
その悪意ある情報ですが、私はEP7のクレアの腸やEP8のconfessionのカケラがそれに当たると考えています。
EP2,3のベアトはとても楽しそうでした。
そのイメージを大事にするのならばconfessionのカケラで示されている出来事はそぐわないものになるからです。
ベアトのイメージとconfession。
2択であるのならば私はベアトのイメージを取りたい。
そうやってconfessionを疑いの目で見てみるとconfessionには違和感を感じる部分が多々あります。
今回はその違和感について挙げていきたいと思います。
・碑文の報酬
confessionでは碑文の報酬は黄金と黄金の隠し方と解説されています。
これは不自然ではないでしょうか?
魔女は賢者を讃え、四つの宝を授けるだろう。
一つは、黄金郷の全ての黄金。
一つは、全ての死者の魂を蘇らせ。
一つは、失った愛すらも蘇らせる。
一つは、魔女を永遠に眠りにつかせよう。
黄金の隠し方として百歩譲って全ての死者…はいいとしましょう。
失った愛すらも蘇らせるとは何?
永遠に眠りにつかせるとは何?
「眠りにつかせる」の言葉の強さに隠れて「永遠」が無視されていませんか?
強引な曲解に思えます。
・犯行計画書
ボトルメールは犯行計画書………。
いやいや、これを犯行計画とは言わないでしょう。
小冊子「我らの告白」ではベアトがゲーム版を書き上げるところが書かれます。
…ものすっごいノリノリでしたよね。
イラストまでつけてましたよね。
犯行計画書に魔女幻想をつける必要ないですよね。
これを死ね死ねいいながら?絶対節をつけて鼻歌歌ってたでしょ?
そもそも犯行計画にイレギュラーとか盛り込むものですかね?
EP1の絵羽のレシートとか。
そこ、犯行に関係ない部分ですよね。物語的には面白いですが。
ボトルメールは罪の告白ともされていますが、そうであるのならばやはり魔女幻想で修飾した謎解きが不要になります。
やはりノリノリで書くものではないのです。
・ラムダの絶対
ゲーム盤が認められてラムダデルタに魔女にしてもらいますが、ラムダの「絶対」とここで紗音が言っている「絶対」は違うものだと思うんです。
ラムダの「絶対」は一つの目的に向かって何が何でも達成する意思を指しているのではないでしょうか?
ああ そういや私
願いを”絶対に”
叶えるために
尽力を惜しまないヤツが
好きなんだった……
鍵を取り戻すためにベルンの囮を買って出るところのセリフです。
これに対して紗音の絶対は目的がかなえられてもかなえられなくてもどうでもいいスタンス。
相反していますね。
こんな彼女にラムダが力を貸すでしょうか?
confession自体には違和感が付きまとうのですが、特に違和感を感じるのは上記の点でしょうか。
以前の記事にも書きましたが、confessionのカケラ自体はボトルメールと偽書が混ざった棚から取り出されたものであり真贋の区別がついていません。
素直に信じるのは大変危険ではないでしょうか。
少なくともボトルメールについて犯行計画か、創作物かの2択であれば犯行計画書を取ることはできないと思うのです。